物語(イベール) [イベール]
曲集名 | 「物語」 |
作曲者 | ジャック・イベール |
出版 | HISTOIRES piano recuel (Leduc) http://www.alphonseleduc.com/ ※仏語のみ |
CD | 「イベール:ピアノ作品集」 演奏:ハー=ウォン・チャン(アイヴィ) |
オーケストラのための「寄港地」などで知られるフランスの作曲家,
イベールによるピアノのための作品の一つ。
レベル的には,中級下~中といったところでしょうか。
全10曲中,よく知られた曲としては,「白い小さなろば」があげられます。
ギロックの「グレーの小さなロバ」が
この作品にヒントを得て作曲されたものであることは明らかです。
【楽譜】
【楽譜】・・こんなのも見つけました。ピアノ連弾版。
Histoires: For One Piano, Four Hands (Alfred Masterwork Editions)
- 作者:
- 出版社/メーカー: Alfred Pub Co
- 発売日: 2005/12
- メディア: ペーパーバック
【CD】
「イベール:ピアノ作品集」 演奏:ハー=ウォン・チャン(アイヴィ)
曲名 | レベル | 演奏時間 | 調 | 解説・演奏のヒント | |
1 | 金の亀を使う女 | B | 1:45 | d moll | Un peu allant (やや活溌に) 「使う」といのは「芸をさせる」という意味でしょう。印象派風の響きの美しい曲。 |
2 | 白い小さなろば | B+ | 2:10 | Fis dur | Avec une tranquille bonne humeur (さりげなくおどけて) ユーモラスで可愛い一曲。左手のムーヴメントが定着するまで弾き辛いかもしれないがレパートリーに是非入れたい作品! |
3 | 年老いた乞食 | B | 1:35 | fis moll | Lent (遅く) 3/4と4/4拍子が絶えず入れ替わる。 |
4 | おてんば娘 | B | 0:45 | G dur | Alllant Dans un style de romance sentimentale anglaise (活溌に~イギリス風にセンチメンタルなロマンスのスタイルで) 原題は英語で"a giddy girl"なので,イギリス風の気取った野暮ったい「浮気娘」のイメージらしいが曲調自体は可愛らしい。 |
5 | 悲しみの家で | B | 1:40 | cis moll | Lent et plaintif (遅く悲しげに) ちょっと変わった7/4拍子。3段譜で書かれている。 |
6 | 廃墟の宮殿 | B | 1:45 | h moll | Grave et soutenu (荘厳に,音の長さを保って) かつて栄えた今は廃墟となった宮殿の姿。印象派の手法。 |
7 | 机の下で(バホ・ラ・メーサ) | B++ | 2:00 | a moll | Alerte et bien rythmé (機敏に,非常にリズミカルに) 5/4拍子が難しいリズミカルな曲。原題は"Bajo la mesa"。ギターを模したような音型も見られ,ドビュッシーの「遮られたセレナード」を思わせる。 |
8 | 水晶の籠 | B | 1:10 | G→e | Un peu vite (やや速く) 東洋風のメロディ。ユーモアのある作品。 |
9 | 水売り女 | B++ | 1:45 | fis moll | D'un petit pas égal et monotone (均一で単調な小さな足取りで) テクニック的に難しい。左手のリズムは,水売り女の足取り。 |
10 | バルキス女王の行列 | B++ | 1:40 | F dur | Dans un mouvement libre et brillant (自由で輝かしい速さで) 付点のリズムを多用しているため,軽やかで正確なタッチが必要。華やかな行列の風景。 |
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